超音波エコーとは・・・
当院ではケガの病態をみるために、超音波エコーを導入しています。超音波エコーは、近年その性能が飛躍的向上し、微細な骨折や靭帯、筋肉、腱の損傷状態を正確に判断できるようになりました。また超音波エコーはレントゲンのように被爆しないので、繰り返し検査することができ、損傷した組織の回復過程も目で見て確認できます。つまり、スポーツなどにおける競技復帰するタイミングが正確に判断できます。リアルタイムの検査ですので患者様とエコー画像を共有することができます。この超音波エコー、当院では30年以上研究を続けており、有資格者向けのセミナーや養成校での特別授業なども開催しています。
〜超音波エコー検査の様子〜
リアルタイムに画像を描出するので
患者様と画面の情報を共有できます
(症例)
これは中学生の男の子、バスケットボールで小指を突き指されました。写真ではわかりにくいかもしれませんが、小指のつけ根を中心に腫れて小指が薬指によせることができません。レントゲンでは矢印の部分が曲がっているように見えます。これを超音波エコーでみますと図Aの↑部分のように白い骨のラインが途切れて曲がっているのがはっきりと確認できますね。この症例はしっかり整復・固定して一か月後には図Bのようにきれいに治癒しています。